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健康診断の脂質の基準値と脂質異常症の危険因子や再検査時は何科を受診すべきか?

投稿日:2016年6月8日 更新日:

健康診断を受診すると結果をもらいますよね。

結果をみて、再検査項目はありませんでしたか?

健康診断の項目はたくさんありますが、今回は脂質に着目したいと思います。

脂質の再検査と言われても、症状がないので放置しがちですよね。

そこで、脂質の基準値や脂質異常症の危険因子、脂質の再検査時の受診する科について紹介します。

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健康診断で脂質の基準値とは

健康診断の脂質の項目といえば、中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールですよね。

それぞれの詳細と基準値をみていきますね。

中性脂肪(TG)

体脂肪のほとんどは中性脂肪で、いざというときのためのエネルギー源となり、体を衝撃から守るクッションや、体の熱を逃がさない保温の役割も果たしています。

しかし、増えすぎると内臓脂肪が蓄積し、さらに血液中にも中性脂肪が増え、血中の脂質のバランスを悪化させるもとになります。

高トリグレセライド血症(高中性脂肪血症)の基準
中性脂肪:150mg/dl以上

LDLコレステロール

主に肝臓で作られたコレステロールを、末梢へ運搬するする働きがあります。

コレステロールは末梢に運ばれ、細胞膜やホルモンの原料になる大切な成分ですが、LDLコレステロールが多すぎると動脈硬化を進める原因となるため、悪玉コレステロールともよばれています。

高LDLコレステロール血症の基準
LDLコレステロール:140md/dl以上

※実際には年齢、性別、喫煙歴、家族歴、心臓病の既往や血圧などを考慮した個々の適正基準があります。

HDLコレステロール

末梢に配られた余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す働きがあります。

動脈硬化の予防に役立つため、善玉コレステロールと呼ばれています。

低HDLコレステロール血症の基準
HDLコレステロール:40mg/dl未満

脂質異常症とは

高トリグリセライド血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症の3つのうちどれか1つでも当てはまれば脂質異常症といいます。

脂質異常症は、それ自体に自覚症状もなく放置されがちです。

しかし、確実に動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高めます。

脂質異常症の仕組み
血液中のLDLコレステロールが増えすぎると、コレステロールは動脈の壁の内部に入り込んで蓄積

その結果、動脈壁は厚く硬くなり、アテローム硬化が進む

一方、HDLコレステロールが少ないと、余分なコレステロールが十分に回収されず、たまったままになる

中性脂肪は、それ自体は動脈硬化の直接の原因にはなりません。

しかし、中性脂肪が増えすぎると、LDLコレステロールが増え、HDLコレステロールが減りやすくなることがわかっています。

動脈硬化に直接悪影響を及ぼすのはLDLコレステロールですが、HDLコレステロールと中性脂肪の異常も間接的に動脈硬化を促進します。

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脂質異常症の危険因子とは

脂質異常症の危険因子としては、生活習慣が大きく関わっています。

特に食生活と運動習慣が影響します。

脂質異常症になりやすい人
・食べ過ぎ

・飲みすぎ

・運動不足

・動物性脂肪やコレステロールが多い食品を好む人

・脂質や糖分の多い高カロリー食が好きな人

・喫煙者
 ※タバコは中性脂肪を増やし、HDLコレステロールを減らす

・高血圧や糖尿病などの持病がある人

・遺伝
 ※少数ですが、「家族性高コレステロール血症」という遺伝によるものもあります

・閉経後
 ※女性ホルモンが低下することによる

・肝臓病、糖尿病、甲状腺機能低下症  など

脂質異常症の危険因子を色々紹介しましたが、心当たりはありませんか?

脂質で再検査といわれたら、症状がなくてもまずは受診をして、治療が必要なレベルなのか、生活習慣を改善するレベルなのか判断をしてもらいましょう。

健康診断で脂質再検査の時は何科を受診するべき?

脂質の再検査の場合は、一般的な内科を受診すれば大丈夫です。

医師の判断にもよりますが、すぐに血液検査をする場合と、生活習慣の改善を指導してから期間をあけて血液検査をする場合があります。

どちらにしても、通いやすい病院を受診されるのが良いと思います

最初から大きな病院に行ってしまうと、待ち時間などでかなりの時間を要する割には、診察はあっという間ということもあります。

脂質異常症は食事と運動が基本となりますので、しっかりと話と聞いてくれる先生や看護師がいるところがおすすめです。

生活習慣の改善には時間がかかります。

信頼できるところをみつけて、かかりつけ医をつくるといいですね。

まとめ

今回は健康診断の結果、脂質の再検査と言われた場合を想定して、脂質の基準値や脂質異常症の危険因子、受診をする科について紹介しました。

脂質に関しては症状がないために、放置しやすい項目です。

放置することによって、動脈硬化がすすみ、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気につながる危険があります。

早い段階で生活習慣の改善をするためにも、再検査は放置せずに受診をして正しい指導や治療を受けるようにしましょう。

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