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ピロリ菌って何?検査の必要性と方法は??

投稿日:2016年2月22日 更新日:

「ピロリ菌」ってちょっとかわいい響きですよね。
かわいい名前ですが、実は恐ろしい菌なのです。
そこで、今回はピロリ菌について詳しくお話ししたいと思います。

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1.ピロリ菌って何?

ピロリ菌は正式には「ヘリコバクター・ピロリ」といいます。ヘリコバクターとは細菌の種類で、らせん状の細菌という意味です。
ピロリとは胃の出口である幽門部を意味しています。最初にピロリ菌が発見された場所が幽門部だったために、その名前が付けられました。
その後の研究で、ピロリ菌は胃の中のどこにでもいることがわかっています。

ピロリ菌はなぜ胃の中で生きていけるのか
人間の胃は食べ物を消化するために胃酸が分泌され、酸性の状態になっています。そのため、口から入ってきた細菌はすべて殺菌されて生息できないと考えられてきました。しかし、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を持っており、この酵素が尿素からアンモニアを生成し、アンモニアによって胃酸を中和するので生きていけるのです
感染経路は?
・まだ完全には解明されていませんが、汚染された水や食べ物が口を通して胃の中に入り、感染することがわかっています。
・乳児期は胃酸を分泌する機能が十分でないため、ピロリ菌に感染するとピロリ菌は胃酸に殺されることもなく、胃粘膜の中に棲みつき、そのまま一生胃の中で生きていくことになります。
ピロリ菌に感染してる人はどんな人?
・開発途上国ほど感染者が多く、先進国は少ないのですが、先進国の中でも多いのが日本で、その数は推定4000万人ともいわれています。
・感染率は年代によって差があり、若い人ほど少なく、50代頃から多くなり、60代、団塊の世代以上では約7割の人が感染していると考えられています。
ピロリ菌がいるとどうなるの?
ピロリ菌は自分が生きていくためにアンモニアを生成します。このアンモニアは胃粘膜を傷つけるため、胃は炎症を起こし、徐々に慢性胃炎へと移行します。慢性胃炎がさらに進むと胃粘膜が荒廃し、萎縮性胃炎へと変化し、胃がんのリスクが高まります。
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2.ピロリ菌の検査は必要?

現代日本の衛星環境は世界でもトップクラスですが、高度経済成長期の1960年代頃までは、上下水道設備の普及は十分に進んでおらず、衛生状態は決して良いとは言えませんでした。
その頃までに幼児期を過ごした年代の方は特にピロリ菌に感染している可能性が高いので、検査をしておくことをおすすめします。
今は人間ドック時のオプション検査や胃カメラ実施時などに検査ができます。
自分がピロリ菌に感染しているのかいないのか、知っておくことは重要です。
ピロリ菌に感染しているからと言って、すべての人が胃がんになるわけではありませんが、感染していない人よりも胃炎になりやすいことは確かです。
現在胃炎の症状がない方は急ぐ必要はありませんが、症状のある方は迷わず検査をして、陽性であれば除菌をしましょう。
胃炎が進行する前に行うピロリ菌の除菌が胃がんの予防法としてとても有効です。
※胃炎の診断がつかないと、保険が適用されません。それでも除菌をしたい方は、自費となります。

ピロリ菌検査ってどうやるの?

ピロリ菌の検査には胃カメラを使うもの、血液や尿・便から調べるものがあります。

胃カメラ(内視鏡)を使用し、胃の中から採取した組織を調べる方法
①迅速ウレアーゼ試験
・尿素をアンモニアに変えるウレアーゼという酵素の有無を調べる
②鏡検法
 ・組織を顕微鏡でみてピロリ菌の有無を調べる
③培養法(ピロリ菌検査の標準法)
 ・組織を培養してピロリ菌の存在を確認するもの
こちらは、何らかの胃の症状があって胃カメラをした場合や人間ドックの時などに一緒に検査ができます。

胃カメラ(内視鏡)を使用しない方法
④尿素呼気試験
 ・①と同様、ピロリ菌の酵素ウレアーゼを利用した検査
 ・尿素を主成分とする検査薬を飲む前後の呼気を調べてピロリ菌の有無を確認する
⑤ピロリ菌抗体測定
 ・採血や検尿でピロリ菌の抗体を調べる
⑥糞便中抗原測定
 ・便中にピロリ菌の高原の有無を調べるもの
最近では人間ドックのオプションとして、採血の項目に含まれてることが多いですね。

今は特に胃の症状がなく、胃カメラに抵抗がある方は採血で検査をすることをおすすめします。

まとめ

ピロリ菌に感染した人がすべて胃がんになるわけではありませんが、ピロリ菌が胃がんの最大のリスク要因であることは確かです。
胃がんは早期発見・早期治療が可能です。自分がピロリ菌に感染しているのかを知ることはとても重要です。
現在は簡単に検査ができますので、この機会にぜひ検査をしてみてはいかがでしょうか。

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